円ドル為替相場ー2月


米経済指標の悪化

28日の夜間から夜中にかけて米10-12月期GDP改定値、GDPデフレーター、1月中古住宅販売、2月シカゴ購買部協会景気指数、2月消費者信頼感指数と発表が続きました。

22時半に発表された米10-12月期GDP改定値は、設備投資の大幅な上方修正を受けて、前期比年率+1.6%と速報値から0.5ポイント引き上げられました。総合的な物価動向を示すGDPデフレーターも3.3%に上方修正されたが、市場予測通りの結果にであったため相場を動かす力はありませんでした。

しかし日本時間0時に発表された1月中古住宅販売、2月シカゴ購買部協会景気指数、2月消費者信頼感指数がすべて予想より弱いものになったため、その後はドンドン円高に向かいました。

28日の22時には1ドル=116.40円でしたが、3月1日朝の8時には1ドル=115.54円まで円高になりました。

この日発表された米国の経済指標の予測と結果を見ると、
米10-12月期GDP改定値の予測は 前期比年率+1.5%ですが、結果は前期比年率+1.6%になりました。
1月中古住宅販売の予測は658万件ですが、結果は656万件です。
シカゴ購買部協会景気指数の予測では58.2ですが、結果は54.9です。
2月消費者信頼感指数の予測では104.5ですが、結果は101.7です。

アメリカの経済指標の悪化に反応しやすい相場になっているのではないでしょうか?今週は1月全国消費者物価指数・コアの発表があります。この結果がプラスであれば、量的緩和解除を意識した相場展開になり、もう少し円高に進むのではないでしょうか?