アメリカの強い経済指標後のドル急落
経済指標が発表される1分前は1ドル=113.10円ぐらいでしたが、経済指標発表後1時間経過したところで、1ドル=112.30円あたりまで、ドルが売られ円が買われています。
なぜこのような状態になってしまったかというと、4月27日のバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長による上下両院合同経済委員会での証言が関係しています。
バーナンキ氏による証言では、公開市場委員会(FOMC)による利上げがもうすぐ終わる可能性があるとのコメントを発表しています。この証言により、市場関係者は利上げが5月10日で終わるのではないかと考えるようになっているからです。
今までドルがどんどん買われている理由は、日本とアメリカの金利差が開いていっているからです。しかしアメリカの利上げが終われば、金利差に注目してドルを買うことができません。
では何で買うのか?次は各国の経済力です。アメリカは双子の赤字などの問題を抱えています。また住宅価格が毎年10%以上上がるバブルの状態です。このような状態はやはり問題と考えられます。この住宅バブルがはじけたら・・・
いつか大きなドル売りがでてもおかしくありません。なので、多くの方が金利差による取引が終われば、ドル売りに回る可能性があります。
今後、 市場取引をしている人たちは、アメリカの強い経済指標には反応せず、弱い経済指標に大きく反応する状態になっているかもしれません。