円ドル為替相場ー5月


アメリカの4月非農業部門雇用者数

4月非農業部門雇用者数が予想より悪い数字になったため、アメリカの約2年間にわたって行われてきた金利引き締め政策が終了すると考えられるようになりました。

10日のFOMCが近づくにつれてドルがどんどん売られています。金曜日の5日には1ドル=113.90円だった為替相場が、月曜にの20時には、1ドル=111.10円までドルが売られ、円が買われています。

他に、ドルが売られている理由として、インドのハイデラバードで4日行われたアダムズ米財務次官の発言に対して、日本の谷垣財務相が
「日々の動きにいちいちコメントしない。基本的な考えはいつも申し上げているとおり」
と述べたことがあります。

この1ヶ月で7円以上の円高が進んでいるのにに対して、谷垣財務相が円高をけん制しないということは、円高を認めていると市場関係者は考えています。このことで、アメリカ・日本ともにドル安円高を認めているのではないでしょうか。

円高ドル安を両国が認めていると市場関係者は考えているので、ヘッジファンドなどが今後もドル安に進むと考え、ドルを売り円を買っています。

為替相場が急激に動いています。10日FOMCが楽しみです。FOMCの金利政策の発表後、悪材料で尽くしで、円が買い戻されるのか、それとも金利差に注目した取引をやめ、アメリカの貿易赤字を焦点に為替取引がはじまるのか楽しみな展開です。