円ドル為替相場ー6月


アメリカの経済指標が悪化による円高ドル安

先週2日に発表されたアメリカ5月非農業部門雇用者数は予想よりはるかに少ない結果となりました。原因はよくわかりませんが、やはりアメリカの景気が減速してきているのでしょうか。

さて為替アナリストの予想では18万人の増加でしたが、結果は半分も満たない7万5千人の増加でした。

アメリカの経済指標が悪化したため、6月のFOMCでの利上げが行われないのでは、と考える市場参加者が増えてきました。そのためドルは1円以上安くなっています。

アメリカの5月非農業部門雇用者数の発表は21時30分でしたが、その5分前は1ドル=112.70円あたりです。10時過ぎには1ドル=111.50円あたりまで円が買われドルが売られました。

しかし、アメリカの5月非農業部門雇用者数の発表は、たかがアメリカ経済の状態を表す1つの指標に過ぎません。経済指標の中には、非常にいいものもあり、時には非常に悪いものもあります。それら1つ1つの経済指標に私たち個人投資家は振り回される必要はありません。

植物でたとえるなら、枝葉を見て取引をするのではなく、幹を見て取引をしましょう。また森を見て取引をしたいものです。

私は金利差による取引は終わり、各国のファンダメンタルズで取引をしていきます。半年後、1年後という長期でどの通貨が強くなるか考えて取引するもの1つの投資方法です。