円ドル為替相場ー6月


日経平均株価年初来安値更新による円高ドル安

6月9日に、ついに1ドル=114円を突破しました。これは4月28日以来のことです。なぜここまでドル高円安が進んだのでしょうか?

理由は3つあります。

1つ目は、日経平均株価が連日の年初来安値更新をしているからです。今週の日経平均株価は、5営業日連続の下落により1万4595円になりました。

日経平均株価が下落するようであれば、日銀はゼロ金利を解除することができません。

2つ目は、日経平均株価の下落で日本がいつゼロ金利を解除するのかわからない一方で、アメリカはインフレリスクがあり、6月のFOMCで利上げが行われると予想されています。そのため、日米の金利差拡大からアメリカドルが買われ、円が売られています。

3つ目は、日経平均株価の下落は海外投資家の資金引き上げが理由ですが、資金を引き上げるときに円をドルに替える必要があります。この海外投資家の円売りドル買いにより、ドルが上昇し、円が下落しています。

この結果、一時1ドル=114.30円までドルが買われ円が売られました。