円ドル為替相場ー7月


メリルリンチファンドマネージャーからわかる為替相場

ここ最近、通貨の中でドルが強いです。逆に通貨の中で弱いのが日本円ですね。19日の21時30分にアメリカの6月消費者物価指数の発表がありました。為替アナリストの予想通り前月比+0.2%となりました。予想通りですから為替市場も変化がないかと思いきや、なぜかドルが買われて円が売られています。

アメリカの6月消費者物価指数の発表前の21時20分には1ドル=116.65円あたりでした。しかし発表後は24時には1ドル=117.80円と20銭円安ドル高です。

為替市場参加者のみなさんが、何を理由にドルを買われているのかが不思議でなりません。確かにイスラエルによるレバノン攻撃など、地政学的リスクがありますが、それにしてもドルが買われすぎている気がしてなりません。

私がドル売り円買いをしているのでポジショントークになっているのかもしれませんが、メリルリンチのファンドマネジャーを対象にしたアンケートでもドルの買われすぎを想像させるアンケート結果がでています。

メリルリンチファンドマネジャーを対象としたアンケートによると、主要通貨の中で最も過大評価されている通貨としては、ドルとイギリスのポンドが挙げられたそうです。逆に過小評価されている通貨は、なんと日本の円です。メリルリンチファンドマネジャーの約70パーセントの人が円は外国為替市場で過小評価されていると考えているようです。

最近、景気も回復し始め、金利が上昇している円です。一方すでに高金利通過の仲間入りした?アメリカドルは景気が減速し始め、年内には利下げもあるのではないかと考えられています。

確かに今、円を売ってドルを買うと毎日たくさんのスワップポイントがもらえます。しかし、どこかでドルは急落する可能性があります。日本円だけでなく外貨でもつことは、円だけでもつことに比べて資産のリスクヘッジになりとてもよいことです。ただし外国為替保証金取引を利用して、レバレッジ10倍なので取引をしていると、もしもドルが急落したときに大変なことになります。

外貨預金のつもりでレバレッジ5倍程度なら大丈夫でしょうが、レバレッジ10倍は非常に危険です。いつFOMCによる利上げ終了があるのかわかりませんが、少しポジションを小さくしたほうが良いと思います。

ドル買いで儲けた人は、たくさんいるはずです。いずれドルが下がります。そのときは抜けた者勝ちになる為替相場でしょう。まぁスワップの支払いで、為替損をしている管理人が言っても余り説得力はありませんが・・・