円ドル為替相場ー8月


国内総生産(GDP、季節調整値)速報値の発表後の円ドル相場

外国為替相場では、ドル高円安が進んでいます。一番の大きな原因は、内閣府が朝方発表した平成18年4〜6月期の国内総生産(GDP、季節調整値)速報値の結果が為替市場関係者が予測したものよりも悪い結果になったからです。

国内総生産(GDP、季節調整値)速報値の市場予測では、前期比+0.5%でした。しかしながら、結果は前期比+0.2%でした。

実質GDPのプラス成長は6期連続ですが、伸び率は前期(0・7%)から大幅に鈍化しました。さらに鈍化すると景気減速懸念がでてくるでしょうし心配です。ただし、景気減速の可能性は少ないと思います。国内総生産(GDP、季節調整値)速報値が弱かった原因は、公的需要がおちこんだためです。

公的需要とは、私もよくわかりませんが政府に関するものなので、経済にはあまり関係ないようです。実際の景気拡大の鍵を握る個人消費と設備投資の二大民需はともに好調でした。

ただし、市場関係者が予測した数値より悪かったのも事実。外国為替相場では、国内総生産(GDP、季節調整値)速報値の発表前の朝8時には、1ドル=115.10円でした。しかし、発表後じわじわとドルが買われ、円が売られていきました。

最終的に、21時30分には1ドル=116.30円まで円安ドル高となっています。

国内総生産(GDP、季節調整値)速報値の発表後、福井俊彦総裁による記者会見がありました。この中で、国内総生産(GDP、季節調整値)速報値が弱い結果だったため、年内に利上げをするかどうかわからないとのコメントをしました。

このコメントより、利上げはまだ等分利上げは先だと考えて、ヘッジファンドがどんどん円を売って金利の高い国の通貨を買いました。その結果、円はドル以外でもほとんどの通過で売られることとなりました。

私自身は1ドル=116.30円はあまりにも円を過小評価しているような気がします。1ドル=116.40円あたりで一度ドル売りをしようかと思います。