円ドル為替相場ー8月


生産者物価指数悪化、インフレ懸念が後退

アメリカ7月生産者物価指数が外国為替市場参加者が予測したよりも悪い結果となったため、大きくドル売り円買いとなりました。外国為替市場関係者の予測では、前月比で総合が+0.4%、コアの前月比+0.2%でした。しかし結果は、総合が前月比+0.1%、コアが前月比-0.3%です。

エネルギーと食品を除いたコアの伸びは同-0.3%と9ヶ月ぶりに前月の水準を下回っています。このため、9月に行われるFOMCでの利上げの可能性は40パーセントから30パーセントに低下し、ドルが売られ円が変われる形になっています。

アメリカ7月生産者物価指数の発表は21時30分です。21時の円ドルの外国為替相場は1ドル=116.50円あたりです。アメリカ7月生産者物価指数の発表後の23時には、1ドル=115.90円と115円台まで大きくドル売り円買いが進んでいます。

アメリカ7月生産者物価指数をうけて、水曜に発表されるアメリカ7月消費者物価指数に注目が集まります。このアメリカ7月消費者物価指数も外国為替市場関係者の予測より結果が悪いものであれば、おそらくアメリカは利上げを終了するでしょう。ちなみに外国為替市場関係者の予測では総合で前月比+0.4%となっています。