円ドル為替相場ー9月


投機筋の円の売越額が統計開始以来の最高に

米商品先物取引委員会(CFTC)が1日発表した8月29日時点の建玉報告によると、投機筋の円の売越額は8万8329枚と統計開始以来の最高を更新しました。

つまり最近は円がさまざまな通貨で売られすぎの状態ということがわかります。実際に、ユーロ円では1ヶ月で10円近く円安ユーロ高、カナダドルでも6円近くの円安カナダドル高です。スイスフランで1ヶ月で3円の円安スイスフラン高です。ポンドなんかは3ヶ月で13円の円安ポンド高です。全ての通貨で円が弱かったのがわかるはずです。

原因はやはり日本の金利が以上に低くことが考えられます。金利による利益を得るために、金利が低い日本の円を借りて、他の高金利の通貨を買うというものでキャリートレードと呼ばれています。

外国為替保証金取引をしている人は、普通円を売り高金利であるアメリカドル・豪ドル・ニュージーランドドル・ポンドなどを買っていると思うので、多くの人が儲けているのではないでしょうか?管理人は残念ながらドル売り円買いをしているので、まったく儲かりませんでしたが・・・

しかし売られすぎたものは、いつかポジション調整があるはずです。今日がそんな売られすぎた円に対するポジション調整となりました。

きっかけは今日発表された第2四半期法人企業統計が全産業の設備投資額が12兆2268億円と前年同期比+16.6%となったことがきっかけのようです。

この第2四半期法人企業統計は前年の水準を13期連続上回り、民間設備投資の好調を再確認することができました。
「日本の金利は安いが、景気は悪くない」
外国為替取引参加者の多くがそのように感じ、円を売っていたが利益を確定するために円を買い戻そうとした結果、今日のような大きな円高になりました。

今日は1ドル=117円あたりで外国為替の取引が始まりましたが、1日が終わろうとしている23時50分現在1ドル=115.80円と1円以上の円高ドル安となっています。

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