円ドル為替相場ー9月


7カ国財務相中央銀行総裁会議(G7)で円の弱さについて協議

米労働省が6日発表した米単位労働コストが上方修正されました。そこで多くが外国為替市場参加者が、アメリカにはまだまだインフレリスクがあり、米連邦準備理事会(FRB)により、休止していた利上げが9月にも再度追加利上げがあるのではないかと考えるようになりました。

そのため円ドル為替相場は、じりじりと円が売られドルが買われました。その結果、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉報告による、投機筋の円の売越額が最大になったことによるリスクで、円の調整買いがあり1ドル=115円台まで円高が進みましたが、9月7日17時45分には1ドル=117円まで戻しています。

まだまだ外国為替市場では、高金利通貨を買い、低金利である日本円を売るキャリートレードが流行しています。

そんな中、突如キャリートレードに使われていた円が、すべての通貨で上げました。なぜ円が上げたのかというと、その理由はドイツのミロー財務次官がある発言をしたからです。

その発言の内容は、
「最近の外国為替市場では円が、他の通貨に対してあまりにも安すぎる、このことは7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)でも話す」
です。

次回の7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)では、円が安すぎることについて話すことになりました。この結果、円が急騰し、他の通貨が急落しました。アメリカドルは17時45分にはちょうど1ドル=117円あたりでしたが、ドイツのミロー財務次官の発言の後18時30分には1ドル=116円あたりまで円高ドル安が進んでいます。約一円の円高です。

ユーロ円では1円50銭ほど円高になりました。

しかし外国為替市場参加者の中には、スワップ狙いで円を買おうと思ったが、おもったよりも円安がすすんで買いづらいなと考えている人がいます。今回、ドイツのミロー財務次官の発言で急激に円高がすすみ買いやすくなったと考えているかもしれません。

急激に円が上昇していますが、すぐに他の高金利通貨が買い戻されるかもしれません。なんといっても現在の流行は高金利通貨ですから。金利の低い日本円を買う人は、まだまだ少ないようです。

スポンサードリンク