円ドル為替相場ー9月


金利差(スワップポイント)に着目した取引継続

ドイツのミロー財務次官の発言により7日の夕方1円以上ドルに対して円高になった日本円ですが、やはり今週末ふたを開けてみると、もとの1ドル=116円90銭と、ミロー財務次官の発言前の外国為替相場にもどっています。

なぜ1円も円高に進んだのに、たったの2日でもとの相場にもどってしまったのか?一番大きな理由は、アメリカの金利に魅力を感じている人がまだまだ多く、さらにアメリカは9月に利上げがあるのではないかと考えている外国為替市場参加者が多いからです。

もしもアメリカが利上げを行えば、政策金利が5.5パーセントになります。日本の0.25パーセントとは大きな違いがあります。もしも外国為替保証金取引で10万ドルを買えば、スワップポイントで毎日1600円ほどもらえます。毎日1600円金利差でもらえるならドルを買いたくなりますね。逆に10万ドルのドル売りをすれば1600円払わなければいけません。わざわざ1600円も支払い円を買う人は稀です。管理人がそうですが・・・

ということで、やはり金利差というのは魅力なわけで、ミロー財務次官の発言でドルが下がり買いやすくなったところで、ドルを買いたいと思っていた外国為替市場参加者のがドルをどんどん買いこんで結局今週は1ドル=116.90円あたりで取引を終えています。

来週は、シンガポールG7があり最近の円安について話し合われます。7日に行ったミロー財務次官が行ったような口先介入で終わる可能性が高いですが、関係諸国当局者からどのようなコメントがでるか注目したいところです。

あとは、米国経済指標では15日に物価関連指標の発表があります。米消費者物価指数(CPI)とミシガン大消費者信頼感指数です。この指標の結果次第でインフレリスクがまだまだあるのか、インフレが収まり利上げを終了するのかFOMCも参考にするはずです。

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