円ドル為替相場ー9月


アメリカ経済に悲観的な人が減少

アメリカでは26日、9月消費者信頼感指数と9月リッチモンド連銀製造業指数の二つの経済指標が発表されました。

この二つの経済指標は、特に重要な経済指標というわけではありませんが、発表後は外国為替市場は大きくドル買い円売りに進みました。

最近は、アメリカの弱い経済指標が発表たくさん発表されています。19日には、8月住宅着工件数が年率換算で166.5万戸(前月比6.0%減)と2003年4月以来、3年4カ月ぶりの低い水準となりました。さらに22日には米9月フィラデルフィア連銀製造業景況指数の発表があり3年半ぶりの低水準となっています。

このような弱いアメリカ経済指標が出てきたので、外国為替市場参加者の多くは、米国の景気が減速することを心配したり、金利が上昇するどころか下落するのではないかと心配しています。外国為替相場全体がアメリカドルに対して弱気ムードなっていたのです。

そんな中、米9月消費者信頼感指数が104.5と為替エコノミストが予想していた103.0より1.5ポイント高く、また前月改定値(100.2)より4.3ポイント高くなっています。まだまだアメリカの個人消費は低下していません。また9月リッチモンド連銀製造業指数も7から9へと改善しています。

アメリカドルは弱気ムードに傾きすぎていたのが、この9月消費者信頼感指数と9月リッチモンド連銀製造業指数が良かったため、多くの外国為替市場参加者は勇気付けられたのでしょう。

投資ファンドは再度、金利差によるキャリートレードを再開し、アメリカドルと日本円の外国為替相場は、アメリカ経済指標発表前の22時には1ドル=116.40円あたりでした。そのご、23時20分には1ドル=117円まで円安ドル高が進んでいます。その後もじわじわ買われ、27日の19時20分には1ドル=117.30円になっています。

アメリカドルは下落する心配もありますが、まだまだ金利差による取引の力強さを感じます。

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