円ドル為替相場ー10月


円ドル為替相場の不思議な動き

アメリカの10/15までの週の新規失業保険申請件数・アメリカ9月景気先行指数・アメリカ10月フィラデルフィア連銀景況指数の発表がありました。(アメリカ10月フィラデルフィア連銀景況指数は日本時間では20日になりますが)

最初の発表は、アメリカの10/15までの週の新規失業保険申請件数です。発表時間は21時30分です。事前の為替エコノミストの予測は、31万件でした。しかしアメリカの10/15までの週の新規失業保険申請件数の結果は29.9万件と為替エコノミストの予想より良い結果となりました。

新規失業保険申請件数は30万件を下回ったのは3ヶ月ぶりです。これはドル買い円売りにつながるはずです。しかし円ドルの外国為替相場はほとんど動きません。しいて言えば、10銭程度円安ドル高に進みました。少しドル高に傾いた瞬間、外国為替相場では不思議な動きをしました。

急にドルがどどどっと売られて円高に進んだのです。時間は22時10分あたりからです。このときの円ドル為替相場は1ドル=118.65円あたりです。22時50分には1ドル=118.20円あたりと40銭も円高ドル安です。この間にいったい何があったのでしょうか?

その後、アメリカ9月景気先行指数の発表が23時にありました。アメリカ9月景気先行指数の事前の為替エコノミストの予想は、前月比+0.3%です。しかし結果は前月比+0.1%と為替エコノミストが予測したものより悪い結果となりました。景気先行指数の悪化の原因は、建設許可件数が大きく減少したことだと考えられています。

ここで本当なら円ドル為替相場は、アメリカの景気先行指数が悪化したはずなのに全くドル売りとなりません。不思議です。

もしかしたら、大きな額を売買する投資ファンドはすでにアメリカの景気先行指数が予想より悪くなるのがわかっていたのでしょうか?アメリカ9月景気先行指数発表前にドルが下がり、アメリカ9月景気先行指数発表発表後には外国為替市場が何の反応も示さないところから考えられます。

その後、日本時間で20日の1時にアメリカ10月フィラデルフィア連銀景況指数の発表がありました。事前の為替エコノミストの予想では7.0でしたが、結果は-0.7と非常に悪い数字となりました。フィラデルフィア連銀景況指数の悪化は2ヶ月連続です。

フィラデルフィア連銀景況指数の2ヶ月連続でのマイナスは景気減速が進んでいることを表していますが、今後の通 しを示す新規受注は上向きを示しているので、今後の景気減速懸念は和らいでいます。

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