円ドル為替相場ー10月


買われ続ける高金利のドル

23日の朝方から24日の夜まで経済指標や重要なイベントないにもかかわらずドルが買われ続けました。何もイベントがなければドルが上昇する現在の外国為替市場は、いかに高金利通貨が有利なのかがわかります。

年内にほぼ利上げが行われない利率の低い日本円を買う外国為替市場参加者はほとんどいないですね。特に個人投資家で外国為替保証金取引をされている方のほとんどは、金利差狙いのスワップ取引をしているので、ドルを買い続けて円を売り続けているのではないでしょうか?これでは当分の間は円高には進みませんね。

円高に進む条件としては、アメリカ合衆国が利下げを行い、日本が利上げを行うことで金利差が縮まるときです。それまでは外国為替保証金取引でアメリカドルを買ってスワップと為替差益が狙いやすい状況です。ただし1ドル=119円後半あたりで円売りドル買いはよろしくありません。なぜなら120円というきりのいい節目には、たくさんの外国為替市場参加者がドル売り円買いを仕掛けています。狙うなら1ドル=118円前半がおすすめです。

さて23日の朝10時ごろには1ドル=118.50円あたりでした。しかし24日の夜23時には1ドル=119.60円あたりまで円売りドル買いが進んでいます。これは日本時間の26日にFOMC声明前の調整買いです。

今回のFOMCでは政策金利はほとんどの外国為替市場参加者が上がらないと考えていますが、今後半年以内にサイド利上げが行われるのではないかと考えられています。さらに日本とアメリカの金利差が大きくなる可能性があるので、なんのイベントがなくてもドルが買われやすく円が買われにくい状況になっています。

24日の23時に、アメリカ10月リッチモンド連銀製造業指数の発表があり、為替エコノミストの予測では8ですが、これを結果はこれを大きく下回る−2でした。そのため2日間上昇し続けてきたドルが上げどまり少しドルが下落しました。

10月リッチモンド連銀製造業指数発表前のドル円の外国為替相場は1ドル=119.59円あたりです。しかし10月リッチモンド連銀製造業指数発表後の25日1時には1ドル=119.10円あたりまでドルが売られ円が買い戻されています。

しかし今までの円ドルの外国為替相場は何かしらのアメリカの悪い経済指標でドルが売られ、そのあと徐々にまたドルが買い戻されるような相場展開になっています。なにかアメリカの重要な経済指標が悪化したとの発表でドルが大きく下落したら、最近の相場を考えればそこがぎゃくにドルの買い時なのかもしれません。

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