円ドル為替相場ー11月


第3四半期GDP一次速報と10月生産者物価指数でドル下落

日本の7―9月期のGDP速報値は民間調査機関である新聞社や通信社の予測平均は前期比+0.2%、また前期比年率+1.0%と弱気予想でした。しかし実際7―9月期のGDP速報値は、前期比+0.5%で前期比年率+2.0%と民間調査機関である新聞社や通信社が予想したものより良い結果になりました。

もともと今回の第3四半期GDP・一次速報に弱気だったため、発表後は円が買われドルが売られました。第3四半期GDP・一次速報発表前の8時には1ドル=118.00円でした。しかし第3四半期GDP・一次速報発表後の9時には1ドル=117.60円まで下落しています。

その後、売られすぎたドルを買い戻す動きがありましたが、22時30分に発表されたアメリカの10月生産者物価指数が前月に比べて大きく悪化し、その低下幅は1993年8月以来、約13年ぶりとなっています。

具体的には、民間調査機関である新聞社や通信社の予測平均は前月比-0.5%、コア:前月比+0.1%、前年比-0.4%、コア:前年比+1.6%でしたが、実際には前月比-1.6%、コア:前月比-0.9%、前年比-1.6%、コア:前年比+0.6%です。もちろんアメリカドルは大きく売られました。

アメリカの10月生産者物価指数発表前の22時には1ドル=117.60円でした。しかし発表後の22時40分には1ドル=117.40円でした。

しかしその後はドルは売られることはなく、むしろドルが安値ということで買い戻されました。これは最近の円ドル為替相場のパターンで、いったんアメリカ経済指標が悪化するとドルが売られ、そこからは高金利通貨という理由で買い戻されるパターンです。

外国為替保証金取引をしている投資家の方は、日本の断続的な利上げ発表があるか、アメリカの断続的な利下げがあるまでは、アメリカ経済指標の悪化でドルがドカンと下がったときにドル買い円売りをし、もとの円ドル為替相場に戻るまで待ち、そこで円を買い戻して利益をあげる作戦がおすすめです。

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