円ドル為替相場ー11月


アメリカ住宅市場の減速懸念再び

17日の外国為替市場では、アメリカドルが日本円に対して大きく下落しました。この原因は、最近は落ち着いてきたと思われていたアメリカの住宅市場ですが、ここに来てアメリカ10月住宅着工件数とアメリカ10月建設許可件数の結果が民間調査機関である新聞社や通信社が予想した数字より悪いものだったからです。

特に10月住宅着工件数は148.6万件となり前月比14.6%減、前年比で-27.4%も減少しています。この住宅着工件数が148.6万件という悪い数字になったのは、2000年7月以来6年強ぶりです。ちなみに民間調査機関の10月住宅着工件数の予測は168.0万件でした。

また米10月建築許可件数の民間調査機関の予測では162.5万件でしたが、実際に発表された10月建築許可件数は153.5万件と前月比-6.3%でした。

アメリカ10月住宅着工件数とアメリカ10月建設許可件数の発表前の22時20分の円ドル為替相場は、1ドル=118.30円あたりでした。その後22時30分に10月住宅着工件数と10月建設許可件数の発表があり、2時間後には1ドル=117.50円あたりまでドルが売られ円が買われています。22時30分から2時間の間でどんどんドルが売られ円が買われています。

さてこの後の円ドル為替相場はどうなるのでしょうか?外国為替市場では今現在、金利に注目して取引をする外国為替市場参加者がたくさんいます。この現状を考えると今のアメリカと日本では金利差が大きいので、やはり何もなければアメリカドルが買われます。ということは今現在1ドル=117.70円ですが1ドル=118円まで戻るのではないでしょうか。

週末には20カ国財務相・中央銀行総裁会議(G20)開かれ、そこで今現在、円が安すぎるのではないかということを話すのではないかという噂が流れています。この噂でドルを売り円を買い戻している人もいるはずです。この状況では、やはり来週にはまたドルが買い戻されるような気がします。

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