円ドル為替相場ー12月


時事通信社の日銀追加利上げ報道で円高

Infoseek ニュースからみることができる2006年12月26日23時53分の時事通信社の記事によると、来年の1月17日と18日に開く政策委員会・金融政策決定会合で政策金利である無担保コール翌日物の誘導目標を年0.25%から0.50%に引き上げる案が話し合いになることがわかりました。

外国為替市場参加者の間では、12月26日に発表された11月全国消費者物価指数が前年比+0.2%、11月企業向けサービス価格指数が前年比-0.1%と弱めの内容になったために日本が早い時期に利上げが行われることはないだろうと考えていました。

そんなところに時事通信社の記事で日本が1月に金融政策決定会合で政策金利を0.25パーセント上げる話し合いがあるということを知りました。これは今後でてくる日本の経済指標で特別悪いものがなければ利上げは行うということに捉えることができます。

この1月に日本は利上げを行うかもしれないということが世界に広まり、円は買われ27日5時30分時点では1ドル=119円でしたが27日23時30分には1ドル=118.30円まで円買いドル売りが進んでいます。

ここまで読んで少し不思議に思った方もいるかもしれません。なぜなら時事通信社の報道は12月26日23時53分にすでに日本全国に流れています。でも円買いドル売りが始まったのは、27日の8時40分ぐらいからです。約9時間もの時差があります。1月に日本が利上げがあるのかどうなのか投資ファンドやヘッジファンドが確認するのに時間がかかったのでしょう。

止まらない円買いドル売りでしたが、27日の24時に発表されたアメリカ11月新築住宅販売件数が外国為替エコノミストの予測よりも良かったので円買いドル売りはとまりました。外国為替エコノミストの予測は101.5万件でしたが結果は104.7万件でした。アメリカの住宅市場の悪化から景気減速が進むと心配していた外国為替市場参加者がたくさんいたので、今回の11月新築住宅販売件数が回復したことで安心し売られていたドルを買い戻したと考えられます。


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