24日、14時30分時点での円ドル為替相場は1ドル=121.60円あたりでした。しかし17時35分には1ドル=120.60円あたりまで急激に円高ドル安になっています。
特にアメリカや日本の重要な経済指標が発表されたわけでもありません。それなのに1円もの円高ドル安になったわけはなんでしょうか?これは最近の急激に膨らんだキャリートレードの解消が進んだからです。今現在、日本の金利は0.25パーセントと先進国の中ではダントツで1位の低い金利になっています。一方他の国の金利は5パーセントや6パーセント、7パーセントです。
日本でお金を預けるより、外国でお金を預けた方が得です。その結果、円は売られ他の国の通貨が大量に買われていました。キャリートレードでは、レバレッジをかけて円を売り外貨を買うので、さらに円は売られに売られているわけです。しかし売ったものはいつか買い戻さなければいけません。
日銀の福井総裁は以前から
「キャリートレードが巻き戻されるリスクを注視する必要がある」
といっていました。
「つまり買われすぎた円はいつか買い戻されるよ!けど買い戻されるときは急激に買い戻されるから注意しないとね。」
と言っていたわけです。
この日、突然円高が進んだので、多くの投資家やヘッジファンドが驚きました。日銀の福井総裁が言っていたことが現実に起こり出したのか?と考えました。
しかし、17時35分には1ドル=120.60円まで進んだ円もその後は、金利をテーマにした円売りドル安が再度進み、結局もとの19時には1ドル=121.40円あたりともとの水準まで戻っています。
まだまだ円が上がると、そこですかさず金利をテーマにした円売りが出てもとの水準にもどされるようです。円の急激な円高が進むとすれば、日本の金利がそれなりに上がっていくことが必要なのでしょう。
キャリートレード解消vs高金利通貨
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